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フォークリフトバッテリーに補水が必要な理由


はじめに

フォークリフトは、倉庫や工場での重要な作業を効率化するために不可欠な機械です。
その心臓部とも言えるのが、バッテリーです。
特に鉛蓄電池を使用するフォークリフトでは、定期的な補水が必要不可欠です。
では、なぜ補水が必要なのでしょうか? 

主な3つの理由

電解液の蒸発と電気分解

フォークリフトのバッテリーは、充電中に水が電気分解され、水素と酸素のガスが発生します。
これらのガスは蒸発し、結果として電解液の水分が減少します。
この過程は、バッテリーの効率と寿命に直接影響を与えるため、補水が必要です。

バッテリーの寿命と性能

バッテリーの水分が減少すると、電解液の濃度が高まり、
鉛板にダメージを与え、バッテリーの寿命を縮める可能性があります。
また、充電容量が低下し、フォークリフトの性能にも影響を及ぼします。
適切な補水は、これらの問題を防ぐために不可欠です。

安全性の確保

電解液の水分が不足すると、バッテリーが過熱しやすくなり、爆発や火災のリスクが高まります。
補水を行うことで、バッテリーの安全性を確保し、作業環境を守ることができます。

 
適切な補水のタイミングと方法

補水作業を行うタイミングは、満充電後に行っていただくことを推奨いたします。
理由は、充電をすると液面が上昇してしまい、適正なレベルで補水をしていても、
充電後にオーバーフローしてしまう恐れがあるからです。

補水方法は、バッテリーの液せんキャップを開け、
フロートの白線が見えるまで精製水を加えることで行います。
過剰な補水は液漏れや性能低下の原因となるため、適量を守ることが重要です。


当社製フロートキャップの特徴3つ

・キャップが透明の為、キャップを閉めた状態のまま目視で確認が可能です。
・注ぎ口も広く補水がし易い仕様となっています。
・キャップを閉めた状態でも充電可能。(充電中に発生するガスを放出できる為、安全です)

 
まとめ

フォークリフトのバッテリー補水は、バッテリーの性能を維持し、
安全な作業環境を確保するために、非常に重要なメンテナンス作業です。
定期的なチェックと補水を怠らないことで、フォークリフトは常に最良の状態で稼働し続けることができます。

①充電後に補水作業を行う
補水前に充電を行うと、充電後に液面が上昇し、オーバーフローなどのトラブルの原因となります。

②バッテリー液量のチェック
全セルの液せんキャップを開け、液量を確認しましょう。
フロートが白線まで上がっていない場合は補水が必要です。

③精製水の使用
バッテリーには必ず精製水を使用し、水道水は避けてください。
水道水に含まれる不純物がバッテリーの劣化を早める原因となります。

④バッテリー上面の清掃
バッテリー液を補充する際や、定期的にバッテリー本体の上面を清掃し、漏電を防ぎましょう。

以上のことを意識していただき、バッテリーの管理向上に繋げていただけますと幸いです。

お知らせ

岐阜バッテリー販売は、バイクや自動車、フォークリフトなどの「バッテリー」を扱い50年以上。
海外からバッテリーを仕入れ、お客様のニーズに合わせて自社工場で組立・溶接・充電することで新しい価値を生み出す会社です。

バッテリーメーカーと直接取引をしていることから、バッテリーの取扱品目が多数ございます。
特にフォークリフトのバッテリーは輸入数No.1を誇っており、数百種類ものフォークリフトに対応できます。

メーカーとの強い関係性を生かし、プライベートブランドの共同開発にも取り組んでいます。
当社製品を取り扱う販売店や実際の機械を扱う会社様に、お客様の業務上のお困りごとや「こうなったら良いな」というニーズをヒアリング。

それらの声をもとにサンプルテストを行いニーズを見据えた商品提案をいたします。
もし、何か少しでも気になっていただけましたらお気軽にご相談・お問い合わせください。

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